外部院進学について
こんにちは
FUN Advent Calendar2322日目の記事を担当しているみことです.
外部受験についてまとめているサイトはたくさんあるので,少しだけブラッシュアップした簡素な記事にしています(したつもりです).
FUNは院進学率が理系の中では低いんですよね.なので,少しでもFUNで院進学を考えている学生の情報源として,当時外部進学に向けていろいろと試行錯誤したことから何か重要そうなことを抽出して書きたいと思います.
以降,大学院を大学と表記することがありますが,指すものは同じものです.
院進学という決断
当時,就職と院進学の間で悩んだ学生,本学の場合は少なくないのではないでしょうか.残念ながら私はそういった悩みはありませんでした.やりたいことを実現するには時間は足りないし,この先40年以上働くくらいならモラトリアムを延長したいですよね.
基本給もあがりますし,経済的に借金をしてでも行くつもりでした.
外部院進学という決断
いろいろな動機があります.自分の意思,FUNの教員におすすめされたこと,など.
そういえば,学内の進学ガイダンスでは(外部進学を)あまり良い感じには捉えていないような印象を受けましたね.何故でしょうか.
FUNの学生で院進学を目指す・考えている人へ
誰にでもわかる簡単なメリット・デメリットを書いてみたいと思います.
【メリット】
- モラトリアムが増える
- 研究する時間が増える
【デメリット】
- 経済的負担は増える
- 研究が辛いならあまりおすすめできない
外部・内部問わずこんな感じでしょうか.
後,外部だと副作用的なメリットとして
- 道外の大学の場合,交通手段が楽になる(ので就活が結構楽になったり,イベントへの参加がしやすくなったり.函館は交通の便が非常に悪いですよね)
逆にデメリットは
- 内部進学以上に,初期費用が必要となるなど,経済的負担が増える.
などがあげられます.また,内部進学に比べて人間関係が良い意味でも悪い意味でもリセットされてしまうことは,メリット・デメリットの両方とみなせるのではないでしょうか.
外部院進学のやり方
以降,外部院進学を志している人向けに,私の体験談
やったこと
箇条書きにしていますが,一番重要なことは,"要領の良さ・計画性"でしょうか.するべき手続きは多い上,時間の流れは早く,締め切りは厳しいです.更に,複数の大学を受ける場合はスケジュールの都合がつけにくい場合があります.そういった諸々を要領よくこなしながら進学活動?をしていかなくてはなりません.がんばってください.
準備
TOEIC(TOEFL)の受験
大学では英語能力を測るためにTOEICのスコアを利用する場合があります.そのため,(どんな点数でもいいので)TOEICを最低一度は受験しておく必要があります.
TOEICの結果は届くまでに1ヶ月程かかりますので,手遅れになる前に,できれば3年生までの間に2回受けておくことが好ましいでしょう(テストの方式に慣れないと点数を取りにくいため).
尚,学内で受けたTOEIC Bridgeの結果を使用することはできませんので注意が必要です.
教員とコンタクトを取り,アポイントメントを取る
他大学はFUNと違い,システム的に担当予定教員との接触が絶対に必要というわけではありませんが,2年間お世話になる研究室ですので,訪問するべきです.
訪問時期は遅くとも4,5月中(6月以降は試験の公平性のため,院進学希望の学生
との個人面談を禁止している学校もあります),進学を早期から決めている場合は学部3年の間が良いでしょう.
また,こちらから時期を指定する場合は期間を広めに設定します.
教員の方は平素より多忙であることが多く,下手すると1ヶ月程海外に出張していて物理的に面談が困難なこともあります(経験談).
連絡手段はおそらくメールなどになるでしょう.
メールアドレスが公開されていない場合,秘書さんなどのメールアドレスが公開されている場合があります.
研究室訪問をする
アポイントメントを取った時間に伺いましょう.
訪問先の研究内容を調べておくことはもちろん(詳しい説明はしてもらえますが),自身の研究についても(話せる範囲で)話せるようにしておきます.
外部の人から見た自身の研究への客観的な意見を得られるチャンスでもあります,受験に関係なく,こういった機会はどんどん活かしていきましょう.
また,研究室の雰囲気を知る機会ですので,個人的にはこの時に自分に合うか合わないかを感じ取り,この研究室に来たいか来たくないかを見極めるのが良いと思います.
願書を入手する
研究室訪問を行った際はあわせて願書ももらってきましょう.後で取り寄せることが困難だったりします
(特に函館という土地柄上,そうやすやすと再訪問するのも難しい).
研究室の人と連絡先を交換する
これ,言葉にするとすごく打算的ですね.でも大事なので書きます.
もし仲良くなった訪問先の研究室の人がいたら,できれば連絡先を交換しておくと良いです.向こうが来年から研究室に来ることを歓迎している場合,過去問や試験範囲についての情報を教えてくださることもあります.
大学院入試
筆記試験
たぶん,外部生の人と内部生との間にカリキュラム的な有利不利はあります.がんばりましょう.
プログラミング
私が入った大学は入試科目を数学とプログラミングから選択することができました.
その際私はプログラミングを選択しました.その時の経験は少しユニークかもしれないので,少し中身を書いてみます
(重要ではないので読み飛ばしてOK).
【試験方法】
- 問題を与えられてそれを解くプログラムを作成する.
- OS,言語などは自由.
- 自分で持ち込んだノートPCを用いて試験を受ける.
- ノートPCはネットにさえつながなければ,どのようなソフト・ドキュメントを入れていても良い.また,印刷物を参照することも可.
- 配布されたUSBメモリに入れて解答(コードとソース)を提出する.
- 最後に各学生は一人ひとり呼ばれ,面接官の前でプレゼンを行う
- プレゼンは基本,試験問題の解答(プログラムの挙動)を見せて,あっているかどうか確認するのみ.
- アルゴリズムとかこだわりとかを聞かれるけど,特段それに点数がついているわけではなさそう.
- 間違っていても仕様などを説明して途中まであってると,何か向こうは納得してくれたり(点数の付け方はその辺謎) .
私はプログラミングが好きなので結構面白い試験でした.
外部に進学してみて
これは本当に良かったと思います.
みなさん研究に熱心で,議論などを通じて切磋琢磨しあい,いろんな刺激を得られたと思います).